共愛学園前橋国際大学　佐藤髙司研究室

５　おわりに

　本資料集は、群馬方言に関する国語科の授業において、教師が教材研究をする際にまず初めに手にし、簡単に活用できるような資料集を目指した。

　「２　地図で見るぐんまの方言」では、大橋勝男『関東地方域方言事象分布地図』を活用した。大橋勝男先生には利用についてご快諾いただき心より感謝申し上げる。今後、国立国語研究所『日本言語地図』、『方言文法全国地図』等を活用し、内容の充実、補充を試みたい。

　なお、「１　はじめに」で述べたように、本研究は国語教育へのアプローチから生じて地域社会一般へのわかりやすい知的情報提供へとつながる方言研究の社会貢献としても位置づけられる。そこで、本章は紹介すべき群馬方言に関する内容をさらに充実させ、一般社会へ群馬方言を紹介する図書として出版を目指したい。

　「３　ぐんま方言資料案内」に掲載した資料２０冊のほかにも、群馬県の方言に関する資料はまだ数多く存在する。可能な限り随時追加掲載をしていきたい。また、新たな情報などご提供いただければ幸いである。今回、本資料集に図書の表紙の写真を掲載するにあたっては、著作権者に快くお許しをいただいた。皆様に心よりお礼申し上げる。入手困難な図書については、著作権者の方からもその旨ご心配いただいたが、繰り返しで恐縮だが、群馬県立図書館をはじめとする公共の図書館等で閲覧をおすすめする。

　「４　ぐんま方言授業のヒント」は、小学校高学年国語科の授業を想定して作成したが、中学校国語科や総合学習の時間における指導にも応用が可能であると考える。今後も内容の充実や追加をしたいと考えているので、さまざまな角度からご活用いただき、実際の指導例などをご報告いただければ幸甚である。なお、１０の授業略案のうちいくつかは、筆者の大学での授業「初等国語科教育法」（2005～2007年度）のレポートとして提出のあった国語科指導案をもとに作成したものもあることを申し添える。

　本資料集の作成にあたり、資料収集、執筆補助等において次の5名の大学生の協力を得た。「３　ぐんま方言資料案内」の解説末の（　）内には特に記述に協力を得た学生の姓を載せた。５名の学生の協力に心から感謝申し上げる。

共愛学園前橋国際大学
国際社会学部地域児童教育専攻
　　加藤紗織・齋藤由羽実・菅谷雄一・東市綾夏・樋渡一穂

　また、本資料集のＨＰ版作成に当たっては、次の学生の全面的な協力を得た。あわせて心より感謝申し上げる。

共愛学園前橋国際大学
国際社会学部国際社会専攻情報経営コース
　　小林茉美

2008年3月31日

佐　藤　髙　司さとう　たかし
共愛学園前橋国際大学
〒379-2192　群馬県前橋市小屋原町1154-4
代表電話　027-266-7575
E-Mail　satotaka@c.kyoai.ac.jp

５ おわりに

５　おわりに