共愛学園前橋国際大学　佐藤髙司研究室

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２－９　過去・過去回想のタッタ　＜全県＞

	来タ
	来タッケ
	来テアッタ
	来タッタ

出典：大橋勝男『関東地方域方言事象分布地図』第2巻1974（桜楓社）: Ｍａｐ78　「日中、先生が来たよ。」
調査年：1966～1969年
調査対象：はえぬき明治30年代生まれ

【解説】　過去・過去回想のタッタ
　「来タ」、「来タッケ」に混じって、全域に「来タッタ」が点在する。この過去・過去回想のタッタは、群馬県、埼玉県、栃木県の３県で主に使われている。日本語では一般的に過去を表すときにタを二重にして表現することはないが、タを二重にすることで過去という事実の他に「～だったよ」といった話し手の気持ちも含んでいる。タッタには、相手への配慮があり、聞き手に優しい印象を与える。

（齋藤・佐藤）

２－９ 過去・過去回想のタッタ ＜全県＞

２－９　過去・過去回想のタッタ　＜全県＞