1.単元の目標
○群馬みやげ等の方言ネーミングを通して、興味関心を持ちながら群馬の方言を調べ、ことば遊びのたのしさやことばの不思議に気づく。
○同音異義語のなどの日本語の特徴を知る。
2.学習内容と子どもの活動
上のグラフは、方言を活用した郷土みやげ662個について都道府県別にその個数を表したものである。(井上史雄2007『変わる方言 動く標準語』より)このグラフからもわかるように、群馬県はほとんど方言を郷土みやげのネーミング等に活用していない。3.展開のポイント
○自分たちのアイディアを地域社会に提案することを前面に出しつつ、方言が立派な文化的財産であることに気づかせ、方言やことばを大切にしようとする態度に結びつけたい。
○方言グッズを考える中で、日常のことばや方言の調べ学習を通して子どもの語彙を豊かにしていくこと心がけ授業をすすめる。
4.展開例
第1次:方言みやげグラフから学習意欲を高める。(1時間) | |
○方言みやげグラフを読む。 ○学習の目標を理解し、学習意欲を高める。 |
○群馬県では方言が郷土みやげに活用されていない実態を知る。 ○群馬方言を調べ、郷土の産業や特産品に方言をネーミングなどで上手に活用し、学習成果を世の中に役立てようとする。/td> |
第2次:群馬方言と産業や特産品を調べ、方言活用法を探る。(2時間) | |
○群馬方言を調べる。 ○群馬の産業や特産品など、群馬県民として県内外にアピールすべきもの(グッズ)を調べる。 |
○図書館、公民館等地域の文化施設の資料、インターネット、家族や地域の方へのインタビュー等を利用し、群馬方言を調べる。資料提示など、必要に応じて、教師は支援する。 ○群馬方言と群馬の産業・特産品などを結びつけ、方言グッズをグループで話し合う。 |
第3次:ネーミング等発表会を行い、行政に提案する。(1時間) | |
○方言グッズ発表会を行う。 | ○方言グッズ発表会で感想を出し合い、優秀作を行政の産業振興関係等に提案する。 |
伊香保温泉石段にある土産物店にて
(「食ってんべ」は食べてみようという群馬方言)
太田市にある地ビールレストラン「ブロイハウス ヨラッセ」
(ヨラッセは「寄っていけ」という意味の方言を活用した命名)
前橋市の名物はトンカツとうどんだよ。「へー、そうなの。」
という意味で、群馬方言「そーなん」が使われている。
(前橋市の名物をアピールするのぼり旗(前橋市の商店街にて)